第7号 2016年(平成28年)7月1日 

今年は熊本地震大震災で多くの方がお亡くなりになりました。
それに伴い、浄土宗青年会では5月のGWの2日間、内宮前で托鉢をして30万円を日本赤十字社へ全額寄付させていただきました。また、7月1日に松阪で詠唱大会があり、そこでも青年会による募金活動により10万5千円の浄財が集まりました。正壽院独自でも本堂に募金箱を設置し、17664円御寄進していただいたので、全国浄土宗青年会を通じて熊本で被災された方々にご寄付させていただきました。ありがとうございました。今後も募金活動を続けさせていただきますので、ご協力の程よろしくお願いします。




梵唄會(ぼんばいえ)




 浄土宗のお念仏を多くの人に聞いて知ってもらう為に結成された若手僧侶による梵唄会ですが、海外公演2回目 6月7日から14日、ドイツ・バイエルン地方のミルテンベルクとヴュルツブルグの2都市回ってきました。ミルテンベルク旧市庁舎・音楽指揮者のワルデマール氏のサロン、ヴュルツブルグでは、日本とも関わりの深いシーボルト博物館・元ベネディクト修道院跡地での計4公演させていただきました。どの会場も定員を超える多くの方が集まり熱心に聴いていただき、手応えを感じました。ロシア公演に続きドイツ公演でも地元紙に大きく取り上げていただきました。





お盆について

 旧暦7月15日は道教の思想である三元のひとつの「中元」にあたります。
江戸時代にはこの「中元」の時期に、街の商店に勤める人が店の主人から手土産をもらって故郷に帰る習慣が定着しました。これは勤め人の楽しみであり、先祖をお祀り、親に感謝する大事な機会でもありました。今でもお世話になった方に贈るお中元や賞与(ボーナス)という形で残っています。賞与は7月のお盆の前に貰うのが一般的で、本来は労働に対するものではなく、ご先祖様をお祀りするための準備資金として使われていました。
 お盆に行われる盆踊りは、満月の明かりの下で帰ってきたご先祖様と一緒に踊る行事です。念仏踊りが先祖を供養する盂蘭盆会と結びつき、盆踊りとなりました。最近は故郷に帰ることなく、先祖抜きのお盆を過ごす人が増えてきています。家族や親戚で集まり、仏壇とは別に精霊棚をもうけてご先祖様の好きだったものをお供えし、共に心をこめてお念仏をおとなえしましょう。