第26号 2022年(令和4年)9月1日 

 コロナ感染者の収束がみえない今、ご高齢の方々などが、病院や施設に入りますと、今の状況下では会える人数や時間が制限され、なかなか会えずにお亡くなりになる方もいらっしゃいます。
 昨今はお葬式も簡素化され、家族のみで送られる事も多くなってまいりました。お葬式について漠然とした不安を抱いてみえる方や、相談する相手がなく悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。事前に寺にご相談していただければ、それぞれの事情に応じていろんな事案が提示できて安心していただけると思います。

本堂や赤心殿での御葬儀の様子

法然上人のお歌

往生は 世に易けれど 皆人の 誠の心 無くてこそせね

(訳)極楽へ往生することは実にたやすいことであるのに、往生できない人がいるとすれば、真実の心がないから往生しないのです。

 真心を込めてお念仏をとなえることの大切さを詠まれたお歌です。極楽浄土へ往生したいと願って心からお念仏をとなえれば、往生は必ずかないます。しかし、口ではいくら立派にお念仏をとなえていても、心の底から素直に往生を願うことができているでしょうか。もうすぐ秋のお彼岸です。極楽往生の願いを確かなものにする日として最も適しています。また、亡き方へ真心を捧げることのできる大切な機会です。あなた自身の、そしてすべての人の極楽往生を願い、また先立った方々へのご回向のため、ともにお念仏を唱えましょう。
秋彼岸法要9月20日(火)9時より本堂にて